ファクタリングでは、売掛金を早期に回収したいときに利用できる買取型、売掛先が経営状況の悪化などから支払い不能になったなどの万が一の場合に、売掛金に相応するお金の回収のため利用できる保証型が一般的によく言及されますが、これ以外にも実は色々な種類があります。それらを大きく分けると、一括、国際、医療ファクタリングの三つに括れます。一括ファクタリングは手形の代わりの決済手段とよく言われ、債務者に当たる企業も交えて話がなされます。債務者にとっては債権者に当たる企業に対し貸し倒れの現象を起こさなくてすむメリットがありますし、債権者側では手形を使うよりも軽い負担の事務作業で済むようになっていることから業務の効率化が図れるというメリットがあります。
国際ファクタリングは海外企業との間で輸出取引をする際確実な売掛金回収を希望するときに適用できる仕組みで、輸出取引をしている二社に対し、売掛金支払いに関して保証の仕事を担う日本国内と海外の二社が関わり、合計四社で話を進めていくことになります。医療ファクタリングは診療報酬、介護報酬、調剤報酬に関して適用可能なものであり、医療機関がそれらの債権を譲渡することにより、通常二か月後に受け取りである診療報酬を予定より早く受け取ったような状況を作れる仕組みです。診療報酬、介護報酬、調剤報酬どれに関しても同じ流れで進められ、財務状況の整理や改善を期待することができます。