ファクタリングで新たな資金調達

ファクタリングとは、企業の売掛債権を買い取り、資金調達を可能にする金融サービスのことです。欧米で発達した貿易金融のシステムで、売掛金の債権譲渡によって企業の信用リスクと回収業務を引き受ける総合的な債権管理を担います。ファクタリングでは、企業の保有する売掛債権に保険をかけて回収困難のリスクを回避したり、売掛金の早期現金化で企業の資金繰り悪化にも対応します。ファクタリングには、大きく分けて買取型と保証型の2つがあります。

買取型は、売掛金を手早く現金化したい企業が利用することが多く、ファクタリング会社に売掛債権を売却し、現金を受け取ります。銀行の融資と違い、担保も保証人も必要なく、信用力のあまり高くない中小企業でも審査に通りやすいです。また、買取型のメリットとして大きいのが、現金化のスピードが非常に速いことです。申し込みから審査、契約、入金までその日のうちにすべてが完了してしまいます。

資金繰りの急激な悪化もファクタリングのサービスならすぐに解決できます。ただ、手数料が非常に高くつき、本来回収できたであろう金額を全額手にすることはできません。保証型は、買取型のように資金調達が目的ではなく、信用力の低い取引先の売掛債権に保険をかけて、取引先の倒産や貸し倒れのリスクなど、緊急の事態に備えます。売掛金の回収が困難になった場合には、保証会社が債権の一部または全額を保証してくれるシステムになっています。

取引先の信用力に不安があるようなら、保証型を利用するのもリスク回避の1つです。

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